2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧
二村定一ファンの間でなかば神格化されているコミックソングである。 アコーディオン、ギター、カスタネット、ヴァイオリンという簡素な伴奏を舞台として、ナンセンスな歌詞、宴のあとの空虚さを思わせるような曲、過不足ない表現の歌唱、と三位一体そろった…
「暁の唄」 中里富次郎訳詩、Milton Ager作曲、井田一郎編曲。二村定一,コロムビアオーケストラ。1931年2月新譜 二村定一は1928年より1929年にかけてニッポノホンに、時を同じくして1928年より1930年にかけて日本ビクターでレコードを吹き込んだ。特にビクタ…
原信子(1892-1979)は藤原義江と同様、浅草オペラから雄飛してイタリアの歌劇場に立ったソプラノである。 1913年、東京音楽学校のピアノ科を中退。その後、ハンカ・ペツォールトやアルフレド・サルコリーに師事して声楽を修めた。はじめローシーの帝劇オペラ…
私のもっとも好きなヴァイオリニストに、ヨーゼフ・ヴォルフシュタール Josef Wolfsthal (1899-1931)がいる。 大体、ヴァイオリニストの好みはプルジホダ、フーベルマン、キロガ、マルトー、ヴェチェー、ロゼーという個性の勝ったメンバーで固められているの…
ひとつ重要なレコードを忘却していた。 1925年12月16日、電気録音となってすぐに吹き込まれたナット・シルクレット指揮ビクター・ノヴェルティー・オーケストラのコーラス附きのレコードはメリハリの効いた好演奏で、翌年に発売されると、アメリカ人の好みに…
身辺がたいへん多忙になって、なかなか更新が進まなくなりました。 久しぶりの更新のような気がします。決してネタ切れではないのでそこのところは。 *−−−−−−−−−−−− 「蒲田行進曲」の起源についてずいぶん以前から興味を持っていてレコードを蒐めていたので…