2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧
エミル・フォン・ザウアー Emil von Sauer(1862-1942)も、同門のローゼンタールとおなじく、リスト門下に下ったときには既に完成されたピアニストであった。 高揚した華麗さはローゼンタールと同様だが、ザウアーはローゼンタールより骨の太さを感じさせ、且…
ピアノの奏派の好みがそうであるように、弦楽に於いても筆者は19世紀から20世紀初頭の、今日とは異なる美意識で整頓された演奏様式を好む。 チェロの場合、筆者はカザルスなど国境を越えた国際派の巨匠も勿論のことよく聴くのだが、カザルスよりもフォイアマ…
筆者のピアノの好みはごく古いスタイルの奏派…リストの継承者たちの中でも19世紀末に洗練を遂げた一群のピアニストである。 特にMoriz Rosenthalモーリッツ・ローゼンタール(1862-1946)の輝かしいタッチとポーランド産らしい独特のリズム感には若い頃から魅…