新著『幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」』(講談社) を上梓して一ヶ月が経ちました。
書評もそろそろ出てくることかと思いますが、書籍の内容をつぶさに紹介してくださったメディアもぼつぼつと現れましたのでまとめます。
11月24日、TBSラジオ「金曜開店 砂鉄堂書店」にて、フリーライター/ラジオパーソナリティーの武田砂鉄さんが本書を紹介してくださりました。
KODANSHA presents 金曜開店 砂鉄堂書店
KODANSHA presents 金曜開店 砂鉄堂書店: #87 毛利眞人「幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」」 on Apple Podcasts
11月29日にはエキサイトニュースで本書が取り上げられました。
流行歌の検閲と発禁──「昭和」という時代における音声メディアと権力との関係
「国家による表現の弾圧に憤りたい読者にとっては、少々物足りなく感じるかもしれない。だが、そういう一方的視点では曇ってしまう部分も確実にある。」
というレビュアーさんの言葉は、実は僕がひそかに読者から引き出したいと思っていた感想です。
レコード検閲=強大な国家権力による弾圧、という従来の図式を実証を以てひっくり返したかった。
小川近五郎はその要となる人物でした。
また、「SPレコード」という趣味性の高さゆえに史料として用い難さのあったメディアを、現代史の俎上に上げられたのも本懐です。
前著『SPレコード入門』で唱えた「レコード学」の実践をさしあたって本書で果たすことができました。
個人的には人間くさい下級官吏であった検閲係・小川近五郎、テレビドラマになってほしい人です。
書評は差し当たって3、4件ほど決まっていますが出てからのお楽しみです。
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