ニッポン・スヰングタイム

著作やCD制作、イベントの活動を告知します。戦前・戦中ジャズをメインとして、日本の洋楽史について綴ります。

☆CD発売と新著のご報告☆

またまたご無沙汰してしまいました。 夏からこちら、CD制作と新著の執筆で文字通り修羅場つづきでした。 CDの告知はすでに行ないましたが、NIPPON MODERNTIMESシリーズ、 11月より第一弾、第二弾と続々リリースされております。 第一弾のテイチク"ディック・ミネ Empire of Jazz"ビクター「藤山一郎 ジャズを歌う」はおかげ様で大好評裡に迎えられ、CDショップの店頭でもAmazonでも在庫切れを幾度か繰り返しながら皆さまのお手元へと渡っております。この種の戦前ジャズ復刻CDとしては異例の伸びを示しています、制作者の末席として嬉しい限りです。 昨日、第二弾のリリースがはじまりました。 このテイチク"SWING GIRLS 1935-1940"も予約分だけでAmazonの在庫が完売。店頭でも、見たら買う勢いじゃないと手に入らない様相を呈しています。 手前味噌ですが、いずれのCDも選曲・解説・音質には徹底的にこだわりました。 復刻担当は保利 透さん。ここまで長い道のりを共にしてきました。選曲にも活躍してくれました。 またジャケのデザインも話題となっています。これまで未出の秘蔵写真をふんだんに用いていますが、これは高橋正人プロデューサーが足とカオで苦心して集められた数々の写真から、さらに選りすぐったものです。 CDに未使用の写真も、惜しげなく公式サイトで公開中。 なにより今回、特筆すべきなのはテイチク、ビクター、キング、コロムビア(発売順)という日本の四大レーベルが足並みを揃えてひとつのテーマ「ニッポン・モダンタイムス」のもとに戦前ジャズを復刻していることです。このようなレーベルを超えた大規模プロジェクトは昭和50年代に瀬川昌久先生の監修で行われて以来、実に30幾年ぶりの快挙です。この快挙にふたたび瀬川先生を総監修者としてお迎えすることができたのは、先生の著作を通して勉強してきた私にとって感無量の喜びです。 さて、告知をもう一つしなければなりません。 新しい著作 「沙漠に日が落ちて - 二村定一伝」(講談社 刊) が、2012年1月20日に刊行されます。こちらは実に20年間、私が高校時代から温めてきた構想です。二村定一の初の本格評伝として皆さまにお届けしたく思います。 また、この伝記にリンクして、二村定一のCDも発売されます。 ビクター「私の青空〜二村定一ジャズソングス 1928-1932」 著作の中で触れたレコード、また是非聴いて頂きたい二村定一の魅力的なジャズソングを私の選曲でたっぷり詰め込みました。(なお、時期を同じくして別の版元さんからも二村本が出るということですが、私の著作とも"NIPPON. MODERN.TIMES"プロジェクトとも一切関係がございませんこと、お断りしておきます。) 12月にはまだリリースされるCDがございますが、あまり告知が多くては宣伝宣伝して面白くないでしょう。また近く機会を改めてご紹介させていただきます。 今後ともご愛顧のほど、宜しくお願いします!