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ニッポン・スヰングタイム

著作やCD制作、イベントの活動を告知します。戦前・戦中ジャズをメインとして、日本の洋楽史について綴ります。

ブログ開設のご挨拶と『春のぐらもくらぶ祭り2016』告知!

ブログ開設のご挨拶

以前使っていたteacupブログが新規更新を停止しているので、はてなに新たにブログを開設しました。どうぞよしなにお願い申し上げます。

『春のぐらもくらぶ祭り2016』

開設一発目から告知です!

いよいよ世間はGWに突入しましたが、私どもぐらもくらぶ同人はうかうかと遊んでいられません。そう、毎年恒例の"春のぐらもくらぶ祭り" in 江戸東京博物館が今年もやって来るのです!! 来年は浅草オペラがはじまって100年という記念年。その浅草オペラの歴史を紐解きつつ、浅草オペラから昭和初期のショウビジネス、レコード界を席巻したエンターテイナー・二村定一を大きく取り上げて紹介しよう、というのが今年のイベント内容です。二村定一といえば「アラビアの唄」「アラビアの青空」などを日本で歌ってヒットさせた「ジャズシンガー第一号」という顔と、いまでも歌い継がれている佐々紅華の「君恋し」をヒットさせた「流行歌手第一号」という顔があります。その全貌は、拙著「沙漠に日が落ちて─二村定一伝」(講談社 2012)に著しましたが、映像や音源を交えたトークとジャズバンドによる実演でより生々しく魅力に切り込もう、というのがイベントの主旨です。

 思えば去年、またそれ以前のぐらもくらぶイベントで二村定一の話柄が飛び出すと観客の反応がすこぶる良く一種異様な昂奮を巻き起こしたことに端を発して、「いっそ二村定一をメインとしたイベントを」という声が起こったことが今回のイベントにつながりました。

 

 二村定一は浅草オペラ時代に培った芸を昭和に花開かせ、エロ・グロ・ナンセンスを体現するエンターテイナーとなりました。あまりにも時代にべったりとくっつきすぎた二村は、コンビを組んでいた喜劇王・榎本健一=エノケンの人気に飲み込まれ、48歳という若さで亡くなったこともあって没後はどんどん時代に取り残されていったのでした。ここ30年あまり二村定一顕彰の動きがありましたが、今年はひとつのエポックをつくるべく、イベントと二村定一の新しいCD「帰ってきた街のSOS! 二村定一コレクション1926-1934 で皆さまに二村定一愛を布教する次第であります。

 

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 第一部ではぐらもくらぶ同人によるシンポジウム的なトークで進行します。第二部は、スウィングバンドがかつての二村定一のレコードのアレンジを再現しようという、これまた画期的な試みを呈します。二村定一のジャズソングの多くは、井田一郎とアーネスト・カアイがアレンジしてレコード化されました。その昭和初期のレコードとおなじサウンドを再現しようというのです。ヴォーカルには異色コンビ「泊」の山田参助が加わり、「泊」も二村定一の魅力をデュオで歌い上げます。このように今年も盛り沢山なヴァラエティー・ショウとなりました。

 

 

イベントの詳細は次のとおりです。☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

春のぐらもくらぶ祭り2016

『浅草オペラ100年と二村定一リスペクト・ショー』

大正・昭和初期の浅草オペラからジャズソング、そしてエロ・グロ・ナンセンスの時代を駆け抜けた伝説の名歌手「二村定一」を、まもなく100年を迎える彼を輩出した浅草オペラと共に再検証しつつ、トークとライブでたどるバラエティ・ショー!

 

★第一部:< 「あゝ浅草オペラ 写真でたどる魅惑のインチキ歌劇」発売記念・浅草オペラとは?その真相と二村定一の誕生 >

「あゝ浅草オペラ 写真でたどる魅惑のインチキ歌劇」(小針侑起著:えにし書房:5月12日)、「浅草オペラからお伽歌劇まで

~和製オペレッタの黎明~」(ぐらもくらぶCD:2枚組:5月15日)の発売を記念し、まもなく100年を迎える「浅草オペラとは?」と「二村定一の誕生」の実像に迫る、監修者たちによる画像・音源を交えた座談会。(トークほか)

 

★第二部:<「帰ってきた街のSOS!」エロ・グロ・ナンセンスのスター歌手・二村定一!リスペクト・バラエティ・ショー >

「帰ってきた街のSOS! 二村定一コレクション1926-1934」(ぐらもくらぶCD・2枚組:5月15日)発売を記念し、「君恋し」の歌唱で知られる昭和を代表する名歌手・二村定一の世界に浸ろう!

「青空」「アラビアの唄」を歌った日本初のジャズ歌手であり、「キッスOK」「ほんに悩ましエロ模様」などエロ・グロ・ナンセンスの帝王である二村定一を歌と映像とトークでたどる。

演奏に青木研+渡邊恭一”Swingers”、そして歌唱に山田参助&「泊」を迎えて送る、ぐらもくらぶ的バラエティ・ショー!(トークとライブほか)

 

トーク:大谷能生(音楽家)/毛利眞人(音楽評論家)/保利透(アーカイブ・プロデューサー)/小針侑起(浅草オペラ研究家)/佐藤利明(娯楽映画研究家)/片岡一郎(活動写真弁士)

ほか

ライブ出演:青木研(バンジョー)+渡邊恭一”Swingers”/泊 ほか

 

  • イベント関連CD「浅草オペラからお伽歌劇まで ~和製オペレッタの黎明~」「帰ってきた街のSOS!」&「あゝ浅草オペラ

写真でたどる魅惑のインチキ歌劇」の先行即売とサイン会あり

 

場所:両国・江戸東京博物館ホール(JR・大江戸線両国駅下車・東京都墨田区横網1-4-1

開催日:5月8日(日曜日) 

開場:14時00分

開演:14時30分

入場料:前売り2.000円、当日2.500円

 

★前売り券はチケット・ぴあにて好評発売中!!!

Pコード:292760・興行コード:1611812

http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=1611812

 

主催:ぐらもくらぶ/協賛:活動写真実演会・メタカンパニー・えにし書房

<お問い合わせ>

メール:gramoclub78@gmail.com

電話:03-5273-2821(メタカンパニー内)

オフィシャルサイト:http://d.hatena.ne.jp/polyfar/

 

 

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出演者プロフィール

大谷能生 1972年、青森県八戸市生まれ。評論家・音楽家。

ジャズ(サックス)、エレクトロニクス、ラップ、朗読など、多数のバンドに参加して幅広い演奏活動を行っている。近年は舞台作品の音楽制作・出演も多数。共著に「日本ジャズの誕生」(青土社)「ジャニ研!ジャニーズ文化論」(原書房)、単著に「ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く」(本の雑誌社)などがある。

 

毛利眞人 1972年、岐阜県郡上市生まれ。音楽評論家。2001年から2011年まで関西発NHKラジオ深夜便「懐かしのSP盤コーナー」に音源と解説を提供。単著に「貴志康一

永遠の青年音楽家」(国書刊行会)、「ニッポン・スウィングタイム」「沙漠に日が落ちて

二村定一伝」(講談社)があるほか、共著の「モダン心斎橋コレクション」(国書刊行会)などでも音楽記事を担当した。また「日本SP名盤復刻選集」(ローム)をはじめとして、SP盤復刻CDにも音源提供・解説で加わっている。SP盤を用いたミュージアムコンサートやイベントも行なっている。

 

保利 透 1972年、千葉県生まれ。アーカイブ・プロデユーサー 戦前レコード文化研究家 ぐらもくらぶ主宰

時代にスポットを充て、過去と現代の対比を検証するというテーマのもと、戦前の音楽の素晴らしさと、録音による時代の変化をイベントやメディアを通じて伝えている。

SP復刻CDのマスタリング・制作監修に「ニッポン・モダンタイムス」シリーズ(コロムビア・ビクター・テイチク・キング・ユニバーサル)「花子からおはなしのおくりもの」(ユニバーサル)「日本の軍歌アーカイブス」(ビクター)などがある。

 

小針侑起 1987年、栃木県宇都宮市生まれ。浅草オペラ史・浅草芸能研究。エノケソこと大内良明に師事。資料提供として「ダンス・バイブル」(乗越たかお著・河出書房新社)「白薔薇のプリンス~春日野八千代グラフテイ」「宝塚歌劇100年史」(阪急コミュニケーションズ編)など多数。著書に「あゝ浅草オペラ・写真でたどるインチキ歌劇」(えにし書房)

 

 

佐藤利明 1963年生まれ。娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー。娯楽映画をテーマにDVDの企画、歌謡曲やサントラCD制作などを手がける。「唄うエノケン大全集」「ハナ肇クレイジーキャッツHONDARA盤」「同HARAHORO盤」「男はつらいよ

寅次郎音楽旅」(ユニバーサル)、「ブギウギ伝説 笠置シヅ子の世界」(コロムビア)ほか多数。Pink Martini&Saori

Yuki「1969」(Heinz)のスペシャル・アドヴァイザー。東京新聞「寅さんのことば」、夕刊フジ「みんなの寅さん」連載。文化放送「みんなの寅さん」では“寅さん博士”として構成作家、パーソナリティを務める。

 

片岡一郎 1977年生まれ。2002年に澤登翠に入門。日本国内の他に米、独、豪、克、加などでも公演。これまで手掛けた無声映画は洋・邦・中・アニメ・記録映画とジャンルを問わずに約300作品。活動弁士の他に紙芝居、声優、書生節、文筆でも活動。行定勲監督作品『春の雪』や奥田民生のパンフレットDVDにも弁士として参加している。近年は海外と日本を行ったり来たりしている。

 

 泊は2002年に大阪で結成された武村篤彦笹山鳩による異色歌謡のユニット。枯れた味わいの武村のギター演奏とオールドスクールな笹山の唱法は、昭和前半にかつて存在したようで存在しなかった、「架空の歌謡」と言えるかもしれません。

ボーカルの笹山鳩は山田参助名義で「コミックビーム」にて『あれよ星屑』を連載中

 

青木 研 1978年生まれ。7歳頃、二村定一等の唄う「ジャズ小唄」(君恋し私の青空、アラビヤの唄)を始めとする、蓄音機やそこから流れる戦前音楽に親しみ、それらの曲に使われていたバンジョーのサウンドに特に強い魅力を感じる。13歳で初めて憧れていたバンジョーを手にしてから、ディキシーランドジャズで使われる4本弦のバンジョー(テナーバンジョープレクトラムバンジョー)をほぼ独学でマスターする。バンジョー主体の演奏の他、数多くのディキシーランド、スイングジャズの演奏家を始め、ブルーグラス、ジャグバンド奏者、管弦楽団吹奏楽団との共演、ソリスト、歌手等のサポート等多種のステージを通し、若手No.1プレイヤーとして楽しげなステージングと華麗なテクニックで観客を魅了している。2010年秋にはサンノゼバンジョー大会に招聘されヘッドライナーを担当、2011年夏にオクラホマシティ、FIGA主催の全米バンジョーコンヴェンションに招聘され、好評を博す。日本では数少ない、ソリストとして演奏することの出来るバンジョー奏者。

 

渡邊恭一”Swingers” 2004年結成。第25回浅草ジャズコンテストグランプリ受賞。

1930s-40sのスイングをベースに据えながらも、レトロという言葉に収まらず”Swing Music of Our Time”を掲げて様々なアプローチを試みる。

2010年発売のCD”Swingers, Anyone?”はNHK-FM、JAZZLIFEなど日本国内メディアに留まらず、海外のラジオ・雑誌・ファン等からも高い評価を受けた。

ジャズフェスでは横濱ジャズプロムナード、ライブ出演はHUB浅草などに出演中。

渡邊恭一(支配人) 1984年東京都北区十条生まれのスイングテナー/クラリネット奏者。

1930s-40sジャズの質感をベースに、様々なスタイルにフィットしていく靭やかな音楽性と現代性を持つ。2006年の浅草ジャズコンテスト優勝を契機に早稲田大学を中退。

自身のバンドSwingersを率いた演奏活動をはじめ、ジャンルを問わず国内外の著名ミュージシャンと共演。インディペンデントな音楽シーンから、Jazztronik、デキシーキングス、宮城まり子伊東ゆかりまで録音・ツアー・サポート参加多数。

 演奏以外でも、FM番組"What's Jazz?"ホストパーソナリティや、podcast”第五トラディショナル”その他のトークイベント主宰、音楽雑誌への寄稿、アメリカ・ヨーロッパへの取材・研鑽旅行などHot

Jazzをテーマに様々な企画を展開している。